专利摘要:
支持基板上に配設されるシリコン−ゲルマニウムナノワイヤ構造が提供される。当該シリコンゲルマニウムナノワイヤ構造は、支持基板上に配設されている少なくとも1つのゲルマニウム含有支持部と、支持基板の上方に設けられており、少なくとも1つのゲルマニウム含有支持部に隣接して配設されている少なくとも1つのゲルマニウム含有ナノワイヤとを備え、少なくとも1つのゲルマニウム含有ナノワイヤは、ゲルマニウム濃度が少なくとも1つのゲルマニウム含有支持部よりも高い。さらに、支持基板上に配設されているシリコン−ゲルマニウムナノワイヤ構造を備えるトランジスタが提供される。さらに、支持基板上に配設されているシリコン−ゲルマニウムナノワイヤ構造を形成する方法、および、支持基板上に配設されているシリコン−ゲルマニウムナノワイヤ構造を形成する方法を備えるトランジスタを形成する方法が提供される。
公开号:JP2011507231A
申请号:JP2010536892
申请日:2007-12-07
公开日:2011-03-03
发明作者:ジャン、ユー;シング、ナバブ;チャン、パトリック ロー、グオ
申请人:エージェンシー フォー サイエンス,テクノロジー アンド リサーチ;
IPC主号:H01L29-786
专利说明:

[0001] 本発明の実施形態は、ナノワイヤ構造に関する。一例として、本発明の実施形態は、支持基板上に配設されているシリコン−ゲルマニウム(SiGe)ナノワイヤ構造およびその形成方法に関する。]
背景技術

[0002] ゲートがチャネル本体の周囲を全周にわたって取り囲む構造のナノワイヤトランジスタが、CMOS技術ロードマップの最終目標のスケーリングを達成する上で、有望なCMOSデバイス構造となっている。一例を挙げると、完全CMOS(相補型金属酸化膜半導体)準拠型シリコンナノワイヤ(SiNW)ゲートオールアラウンド(GAA)型のNMOSFET(nチャネル金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ)およびPMOSFET(pチャネル金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ)があり、さまざまな異なる結晶配向を持ち、最低5Kまでのさまざまな温度で特徴を持つナノワイヤチャネルを備えるように製造されている。SiNWの幅は、1nm刻みで制御され、3nmから6nmの間で変動する。デバイスは、駆動電流が高く(NMOSFETの場合2.4mA/μm、PMOSFETの場合1.3mA/μm)、ゲート制御が良好で、温度によって受ける影響が小さい。キャリア閉じ込めについては、Id−Vgの変動(oscillation)およびSiNW直径に応じたスレッショルド電圧のシフトを参照すると、明確に証明されている。配向の影響についても調査が行われている。]
[0003] 別の例を挙げると、GAAおよびバルクデバイスがあり、共に同一チップ上で動作することが分かっている。これまでに実現されているGAAトランジスタは、最低ゲート長が50nmで、伝導チャネルの厚みが20nmで、酸化物の厚みが20Aで、ゲート材料としてインサイチュドーピングされたアモルファスSiを用いている。このようなトランジスタでは、ポケット注入を行わずとも、短チャネル効果(SCE)/ドレインに起因する障壁低下(DIBL)効果が完全に抑制される。同一チップ上で測定されるバルクデバイスは、動作可能(90nmデバイス上で600pNpmよりも高い駆動電流を実現する)だが、SCE/DIBL効果が大きく、90nmデバイスおよび50nmデバイスではそれぞれ最高600mVおよび最高1000mVになる。]
[0004] さらに別の例を挙げると、サブ10nmレベルのスケーリングのCMOSデバイスのために開発されたナノワイヤフィンFET構造がある。物理ゲート長が5nmおよび10nmである蓄積モードP−FETおよび反転モードN−FETが製造される。N−FETのゲート遅延(CV/I)は0.22psで、P−FETのゲート遅延は0.48psとなると共に、サブスレッショルド特性が優れており、どちらもオフリーク電流は10nA/μm未満という非常に小さい値となる。ナノワイヤフィンFETデバイスの動作はさらに、3D完全量子論的機械的シミュレーションを用いて調査される。]
[0005] ナノワイヤは、トップダウン方式またはボトムアップ方式で製造または合成される。ボトムアップ製造方式には制御性、配置、およびSi−CMOS標準製造方式との適合性が悪い点などの問題があるので、今後のSi−CMOS分野の技術解決策としてはトップダウン方式が主流になっている。]
[0006] トップダウン方式の一例を挙げると、ゲート長が15nmでナノワイヤの半径が4nmであるGAA TSNWFET(ツイン・シリコン・ナノワイヤMOSFET)がある。GAA TSNWFETは、短チャネル効果を良好に抑制する。P−TSNWFETは、駆動電流が1.94mA/μmと高く、n−TSNWFETは、オン電流が1.44mA/μmとなる。TSNWFETの利点およびp−TSNWFETの性能向上については、3D量子論的シミュレーションを用いて調査されている。]
[0007] トップダウン方式の別の例を挙げると、完全SiCMOS準拠型プロセスを用いて、横方向に延伸しているナノワイヤを垂直方向に積層した構造のナノワイヤアレイを形成する方法がある。このようなナノワイヤアレイを用いているGAAMOSFETデバイスは、サブスレッショルド傾斜が略理想的で(<70mV/dec)、Iオン/Iオフ比が高く(約107)、リーク電流が小さいという点で、性能が良好である。垂直方向に積層することで、シリコン面積が効率的に利用されると同時にオン状態のIDSATが改善する。n−FETデバイスおよびp−FETデバイスが共に示されている。]
[0008] 高速CMOS回路については、ナノワイヤトランジスタに加えて、ヘテロ構造トランジスタも提案されている。一例を挙げると、修正MODFET(変調ドープ電界効果トランジスタ)に準拠している新世代の高速ヘテロ構造デバイスがある。このようなデバイスは、p−チャネルが埋め込まれている修正MODFET、スレッショルド電圧が可変であるMODFET、横方向n−p−nバイポーラトランジスタ、および3端子平面光検出器を含む。このようなデバイスは、まとめて集積化することが可能で、光導波路を備える。MODFETは、高速且つ高収集効率のトランジスタで、低ノイズのp−i−nモードまたは高ゲインのアバランシェモードで動作し得る。ゲート端子によって、光検出器の出力を変調することができる。]
[0009] また、注入速度が高速であるヘテロ接合バイポーラトランジスタ(HBT)の原理に基づいて、ヘテロ接合のソース平面MOSFET構造が提案されている。これには、準バリスティック型または完全バリスティック型のトランジスタのための緩和SiGe/歪みSiから構成されるヘテロ接合ソース構造を備える新型の高速MOSFETであるソースヘテロ接合MOSトランジスタ(SHOT)が含まれる。ソースのSiGe/歪みSiへテロ接合におけるバンドオフセットエネルギーを用いることによって、SiGeソース領域から歪みSiチャネルに高速の電子を注入することができる。出版物によれば、SHOTでは、印加するドレイン電圧を高くすると、従来の歪みシリコン・オン・インシュレータ(SOI)MOSFETよりも、相互コンダクタンスが高くなることが実験によって証明されている。出版物では、SHOTの相互コンダクタンスの向上は、ゲート駆動およびドレインバイアスの両方に左右されることも示されている。]
[0010] しかし、チャネル移動度が良好で電流が大きいトランジスタが依然として望まれている。]
課題を解決するための手段

[0011] 本発明の一実施形態によると、支持基板上に配設されるシリコン−ゲルマニウムナノワイヤ構造が提供される。当該方法は、支持基板上に配設されている少なくとも1つのゲルマニウム含有支持部と、支持基板の上方に設けられており、少なくとも1つのゲルマニウム含有支持部に隣接して配設されている少なくとも1つのゲルマニウム含有ナノワイヤとを備え、少なくとも1つのゲルマニウム含有ナノワイヤは、ゲルマニウム濃度が少なくとも1つのゲルマニウム含有支持部よりも高い。]
[0012] 本発明の別の実施形態によると、支持基板上に配設されているシリコン−ゲルマニウムナノワイヤ構造を備えるトランジスタが提供される。当該トランジスタはさらに、少なくとも1つのゲルマニウム含有ナノワイヤの周囲に設けられているトンネル層と、トンネル層を被覆するように配置されているゲート領域とをさらに備える。]
[0013] 本発明の別の実施形態によると、支持基板上に配設されているシリコン−ゲルマニウムナノワイヤ構造を形成する方法が開示される。当該方法は、支持基板上に少なくとも1つのゲルマニウム含有支持部を形成する段階と、支持基板の上方に、少なくとも1つのゲルマニウム含有支持部に隣接させて、少なくとも1つのゲルマニウム含有ナノワイヤを形成する段階とを備え、少なくとも1つのゲルマニウム含有ナノワイヤは、ゲルマニウム濃度が少なくとも1つのゲルマニウム含有支持部よりも高い。]
[0014] 本発明の他の実施形態によると、支持基板上に配設されているシリコン−ゲルマニウムナノワイヤ構造を形成する方法を備えるトランジスタを形成する方法が提供される。当該方法は、少なくとも1つのゲルマニウム含有ナノワイヤの周囲にトンネル層を形成する段階と、トンネル層を被覆するゲート領域を形成する段階とをさらに備える。]
図面の簡単な説明

[0015] 添付図面では、複数の異なる図面にわたって、同一の構成要素には概して同様の参照符号を付与するものとする。図面は必ずしも実寸に即したものではなく、概して、本発明の原理を説明することに重点を置いて作成されている。以下に記載する説明では、以下の添付図面を参照しつつ本発明のさまざまな実施形態を説明する。添付図面は以下の通りである。]
[0016] 本発明の実施形態に係るシリコン−ゲルマニウムナノワイヤ(SGNW)トランジスタを示す断面図である。]
[0017] 本発明の実施形態に係るSGNWトランジスタの断面図に対応するバンド図である。]
[0018] 本発明の実施形態に係るSGNWトランジスタを形成する方法の工程を示す図である。
本発明の実施形態に係るSGNWトランジスタを形成する方法の工程を示す図である。
本発明の実施形態に係るSGNWトランジスタを形成する方法の工程を示す図である。
本発明の実施形態に係るSGNWトランジスタを形成する方法の工程を示す図である。
本発明の実施形態に係るSGNWトランジスタを形成する方法の工程を示す図である。
本発明の実施形態に係るSGNWトランジスタを形成する方法の工程を示す図である。
本発明の実施形態に係るSGNWトランジスタを形成する方法の工程を示す図である。
本発明の実施形態に係るSGNWトランジスタを形成する方法の工程を示す図である。]
[0019] 本発明の実施形態に係る、フィンパターニングの後、且つ、第2のGe濃縮の前の時点の図3EのSGNWトランジスタを示す、AA´面に沿った断面図である。
本発明の実施形態に係る、フィンパターニングの後、且つ、第2のGe濃縮の後の時点の図3EのSGNWトランジスタを示す、AA´面に沿った断面図である。] 図3E
[0020] 本発明の実施形態に係る、図3FのSGNWトランジスタを示す、AA´面に沿った断面図である。
本発明の実施形態に係る、図3FのSGNWトランジスタを示す、BB´面に沿った断面図である。] 図3F
[0021] 本発明の実施形態に係る、得られた構造がMOSFETである図3GのSGNWトランジスタをAA´面に沿って示す断面図である。
本発明の実施形態に係る、得られた構造がSONOS(シリコン−酸化物−窒化物−酸化物−シリコン)メモリデバイスである図3GのSGNWトランジスタをAA´面に沿って示す断面図である。] 図3G
[0022] 本発明の実施形態に係るSGNWトランジスタを形成する方法を示すフローチャートである。]
[0023] 本発明の実施形態に係る、第2のGe濃縮処理が行われた後に撮られたSGNW構造を示す走査型電子顕微鏡(SEM)画像である。
本発明の実施形態に係る、ゲートパターン転写が行われた後に撮られたSGNW構造のSEM画像である。
本発明の実施形態に係るSGNWの断面を示す高分解能透過型電子顕微鏡(HRTEM)画像である。]
[0024] 本発明の実施形態に係る、ナノワイヤ露出後のSGNW構造を示すSEM画像である。
本発明の実施形態に係る、約45度回転させて撮られたナノワイヤ露出後のSGNW構造を示すSEM画像である。]
[0025] 本発明の実施形態に係る、HfO2/TaNゲートを備えるSGNW GAAFETのTEM画像である。
本発明の実施形態に係る、略円形のSGNWの拡大図である。
本発明の実施形態に係るSGNW内の格子構造を示す逆格子空間回折図である。]
[0026] 本発明の実施形態に係る、ゲート長(Lg)が約350nmであるSGNW PMOSFETおよびSi0.7Ge0.3ホモ平面デバイスのID−Vd特性を正規化して示すグラフである。]
[0027] 本発明の実施形態に係る、Lgが約350nmであるSGNW PMOSFETおよびSi0.7Ge0.3ホモ平面デバイスの相互コンダクタンス(gM)−ゲート電圧(VG)特性を示すグラフである。]
[0028] 本発明の実施形態に係る、Lgが約350nmであるSGNW PMOSFETおよびSi0.7Ge0.3ホモ平面デバイスの駆動電流(IDsat)−温度特性を示すグラフである。]
[0029] 本発明の実施形態に係る、Lgが約350nmであるSGNW PMOSFETおよびSi0.7Ge0.3ホモ平面デバイスのスレッショルド電圧(VT)−温度特性を示すグラフである。]
[0030] 本発明の実施形態に係る、Lgが500nmであるSGNW PMOSFETのID−VG特性を示すグラフである。]
[0031] 本発明の実施形態に係る、Lgが500nmであるSGNW PMOSFETのID−VD特性を示すグラフである。]
[0032] 本発明の実施形態に係る、Lgが500nmであるSGNW PMOSFETのgM−VG特性を示すグラフである。]
[0033] 本発明の実施形態に係る、VDを小さくして反転を強くした場合のSGNW PMOSFETの抵抗−VG特性を示すグラフである。]
[0034] 本発明の実施形態に係る、それぞれゲート長が350nm、400nm、および500nmであるSGNW PMOSFETのVT−温度特性を示すグラフである。]
[0035] 本発明の実施形態に係る、それぞれゲート長が350nm、400nm、および500nmであるSGNW PMOSFETの線形gMピーク−温度特性を示すグラフである。]
[0036] 本発明の実施形態に係る、それぞれ半径が6nmおよび8nmであるSGNW PMOSFETのION−IOFF特性を示すグラフである。]
[0037] 本発明の実施形態に係る、チャネル方向が<100>であるSGNW PMOSFETのID−VG特性を示すグラフである。]
[0038] 本発明の実施形態に係る、チャネル方向が<100>であるSGNW PMOSFETのID−VD特性を示すグラフである。]
[0039] 本発明の実施形態に係る、パッシベーションが施されていないSGNWNMOSFETのID−VG特性を示すグラフである。]
[0040] 本発明の実施形態に係る、パッシベーションが施されていないSGNWNMOSFETのID−VD特性を示すグラフである。]
[0041] 本発明の実施形態に係るSGNW構造を含むCMOSインバータのVOUT−VIN特性を示すグラフである。]
実施例

[0042] 実施形態例に係る支持基板上に形成されるシリコンゲルマニウムナノワイヤ構造およびその形成方法を、添付図面を参照しつつ以下で詳細に記載する。また、以下に記載する実施形態例は、本発明の核となる部分を変更することなく、さまざまな点で変形可能である。]
[0043] 図1は、本発明の実施形態に係るSGNWトランジスタ102を示す断面図である。SGNWトランジスタ102は、支持基板104と、埋め込み酸化膜(BOX)層106と、下側ゲート電極108と、上側ゲート電極110と、ソース領域112と、ナノワイヤチャネル領域148と、ドレイン領域116とを備える。下側ゲート電極108は、下側ゲート誘電層118によって、ソース領域112、ナノワイヤチャネル領域148、およびドレイン領域116から分離されており、上側ゲート電極110は、上側ゲート誘電層120によって、ソース領域112、ナノワイヤチャネル領域148、およびドレイン領域116から分離されている。下側ゲート電極108および上側ゲート電極110は、別々の電極として形成されてもよいし、または、ナノワイヤチャネル領域148を取り囲むように形成される1つの電極であってもよい。同様に、下側ゲート誘電層118および上側ゲート誘電層120は、別々の誘電層として形成されてもよいし、または、ナノワイヤチャネル領域148を取り囲むように形成される1つの誘電層であってもよい。] 図1
[0044] 支持基板104は、任意の適切な半導体材料から形成されるとしてよく、そのような半導体材料は、これらに限定されないが、Si、サファイア、ポリシリコン、酸化シリコン(SiO2)、または窒化シリコン(Si3N4)を含む。BOX層106は通常、絶縁層である。BOX層106は通常、酸化シリコン(SiO2)であるが、任意の適切な絶縁材料から形成されるとしてよく、そのような絶縁材料は、これらに限定されないが、テトラエチルオルソシリケート(TEOS)、シラン(SiH4)、窒化シリコン(Si3N4)、または炭化ケイ素(SiC)を含むとしてよい。BOX層106の厚みは、約1kAから約数μmの範囲内であってよいが、これに限定されない。上側ゲート誘電層120および下側ゲート誘電層118は、例えば窒化シリコン(Si3N4、SiNx)、酸化マグネシウム(MgO)、または酸化スカンジウム(Sc2O3)等の任意の適切な誘電体であってよく、通常はSiO2であるがこれに限定されない。ソース領域112、ドレイン領域116、およびナノワイヤチャネル領域148は、SiGeから形成されるとしてよい。下側ゲート電極108および上側ゲート電極110は、Si、ポリシリコン(poly−Si)、アモルファスシリコン、または、窒化タンタル(TaN)、窒化チタン(TiN)、窒化ハフニウム(HfN)、アルミニウム(Al)およびタングステン(W)といった金属であってよいが、これらに限定されない。]
[0045] ナノワイヤチャネル領域148のGe濃度は、ソース領域112またはドレイン領域116のGe濃度よりも高い。このようにGe濃度に差があるために、ソース領域112とナノワイヤチャネル領域148との間の界面、および、ドレイン領域116とナノワイヤチャネル領域148との間の界面にヘテロ接合122が形成される。ナノワイヤチャネル領域148のGe濃度は通常、約50%から90%の範囲内であり、約70%であることが好ましい。ソース領域112またはドレイン領域116のGe濃度は通常、約10%から50%であり、約30%であることが好ましい。ナノワイヤチャネル領域148のGe濃度が高くなるほど、チャネル移動度が高くなる。SiGe基板の場合、Ge含有率が高くなるほど、チャネル内のキャリアのキャリア移動度が高くなる。これは、電子および正孔の双方に当てはまる。]
[0046] 図2は、本発明の実施形態に係るSGNWトランジスタ102の断面図に対応するバンド図である。バンド図124は、ソース領域112、SGNWチャネル領域148、およびドレイン領域116の価電子帯エネルギー値(EV)および伝導帯エネルギー値(EC)を示している。ソース領域112とSGNWチャネル領域148との間、および、SGNWチャネル領域148とドレイン領域116との間において、EVおよびECについて差異が見られることから考えて、2つのヘテロ接合122が形成されているものと推測され得る。一方のヘテロ接合122は、ソース領域112とSGNWチャネル領域148との間の界面に形成されており、他方のヘテロ接合122は、ドレイン領域116とSGNWチャネル領域148との間の界面に形成されている。] 図2
[0047] SGNWチャネル領域148のGe濃度が高くなるにつれて、SGNWチャネル領域148のバンドギャップは、大幅に小さくなる。これは、xがSGNWチャネル領域148におけるGeの割合を表し、Eg1およびEg2がGeおよびSiのバンドギャップを表す場合に、Eg(合金)=xEg1+(1−x)Eg2の式が成立することから分かる。一例を挙げて説明すると、ソース領域112およびドレイン領域116のGe濃度が約30%で、チャネル領域148のGe濃度が約70%である場合、ソース領域112およびドレイン領域116のバンドギャップEg、つまり、ECとEVとの間のエネルギー差は、約0.99電子ボルト(eV)で、SGNWチャネル148の歪み効果を考慮に入れない場合、チャネル領域148のバンドギャップは、約0.81eVとなる。このため、価電子帯オフセットΔEV、つまり、チャネル領域148とソース領域112との間の価電子帯EV値のエネルギー差は、約0.15eVとなる。正孔注入速度は、価電子帯オフセットΔEVが大きくなるにつれて、速くなるとしてよい。]
[0048] 図3Aから図3Hは、本発明の実施形態に係るSGNWトランジスタを形成する方法の工程を示す図である。当該方法は、図3Aに示す開始基板126から開始される。開始基板126は、シリコン・オン・インシュレータ(SOI)基板、バルクシリコン基板、または、用途に応じたその他の関連する基板であってよい。図3Aでは、一例としてSOI基板126を利用する。SOI基板126は、絶縁層または埋め込み酸化膜(BOX)層106によって、支持基板104から垂直方向に分離されている半導体デバイス層128を含む。BOX層106は、支持基板104から半導体デバイス層128を電気的に絶縁している。SOI基板126は、ウェハ接合方式またはSIMOX(酸素注入分離)方式等、任意の標準技術によって製造するとしてよい。] 図3A 図3H
[0049] 図3Aに図示した本発明の実施形態によると、半導体デバイス層128は通常、Siであるが、任意の適切な半導体材料から形成されるとしてよく、そのような半導体材料は、これらに限定されないが、ポリシリコン(poly−Si)、ガリウムヒ素(GaAs)、ゲルマニウム(Ge)、またはシリコン−ゲルマニウム(SiGe)を含む。半導体デバイス層128の厚みは、約50nmから約90nmの範囲内にあるとしてよく、通常は約70nmであるがこれに限定されない。支持基板104は通常、Siであるが、任意の適切な半導体材料から形成されるとしてよく、そのような半導体材料は、これらに限定されないが、サファイア、ポリシリコン、酸化シリコン(SiO2)、または窒化シリコン(Si3N4)。ここで、支持基板104もまた、SOI基板であるとしてよい。BOX層106は、絶縁層であることが多い。BOX層106は通常、SiO2であるが、任意の適切な絶縁材料から形成されるとしてよく、そのような絶縁材料は、これらに限定されないが、テトラエチルオルソシリケート(TEOS)、シラン(SiH4)、窒化シリコン(Si3N4)、または炭化ケイ素(SiC)を含むとしてよい。BOX層106の厚みは、約1kAから約数μmの範囲内であるとしてよいが、これに限定されない。] 図3A
[0050] 図3Aを参照しつつ説明すると、いずれの成膜よりも前に、Siデバイス層128の厚みを、酸化によって、約10nmから約40nmの範囲内になるまで、通常は約25nmまで薄くするとしてよい。この酸化処理は、湿式酸化(H2O蒸気内で行われる)ものであってもよいし、または、乾式酸化(O2ガス内で行われる)であってもよいし、または、任意のその他の適切な技術を用いて行うとしてもよい。Siデバイス層128の厚みを薄くする工程は、実行が任意の工程であり、その目的はSiデバイス層128の厚みとSiGe層の厚みとの合計に等しい、結果として得られるFinFETの高さを維持することにある。結果として得られるFinFETの高さを所望の高さの範囲内に留めておくべく、続いて成膜するSiGe層の厚みを大きくできるようにSiデバイス層128の厚みを薄くして、形成された膜のGe含有率を高くするとしてよい。SiGe層の厚みを大きくしてSiデバイス層128の厚みを小さくすることによって、結果として得られる構造のSGNWのGe含有率が高くなる。] 図3A
[0051] 厚みを薄くする工程の後、RCAおよびフッ化水素(HF)を用いて表面洗浄工程を実行するとしてよい。当該表面洗浄工程は、性能および半導体デバイスの信頼性を高めること、および、処理設備、特に、高温酸化、拡散、および成膜用の管またはチャンバの汚染を防ぐことを目的として、処理開始時にSiデバイス層128の表面上に存在している汚染物質、または、処理中に蓄積した汚染物質を、特定の工程では除去する必要があるために行われる。RCA洗浄は、基板またはウェハから汚染物質を除去するための業界標準技術である。通常のRCA洗浄処理は、順に行われる3つの主な工程から成る。3つの工程は、有機洗浄(例えば、5:1:1のH2O:H2O2:NH4OH溶液で不溶性有機汚染物質を除去)、酸化物剥離(例えば、希釈された50:1の脱イオン水H2O:HF溶液を用いて、二酸化シリコン薄層を除去)、および金属イオン洗浄(例えば、6:1:1のH2O:H2O2:HCl溶液を用いて、金属原子汚染物質を除去)である。硫酸(H2SO4)と過酸化水素(H2O2)との混合物による洗浄も利用するとしてよい。その他の種類の洗浄溶液または洗浄工程をさらに利用するとしてもよい。]
[0052] 表面洗浄工程の後、Ge含有率が約15%から約25%の範囲内で一定である開始SiGeエピタキシャル層130を、図3Bに示すように、Siデバイス層128上に成長させるとしてよい。SiGe層130は、コールドウォール型超高真空化学気相成長法(UHVCVD)反応器を用いて、約摂氏500度から約摂氏600度の範囲内の温度、これには限定されないが、通常は約摂氏580度の温度で、SiH4ガスおよびゲルマン(GeH4)ガスの混合気体を利用して、成長させるとしてよい。SiGe層130の厚みは、約30nmから約60nmの範囲内であるが、これに限定されない。これに代えて、Siデバイス層128上に、複数のSiGe層およびSi層を交互に成長させて、積層ナノワイヤ構造を形成するとしてもよい。本例において、Siを成膜する場合にはSiH4ガスのみを利用する。成膜サイクルが変わるとGeH4をオフまたはオンに制御して、Si層およびSiGe層を形成するとしてよい。また、GeH4、SiH4の流量比を変えることによって、複数のSiGe膜を互いに異ならせるとしてよい。このようなUHVCVD構成では、温度の範囲は約摂氏500度から約摂氏600度としてよい。] 図3B
[0053] SiGe層130上には、任意でSiキャップ層(不図示)を成膜するとしてもよい。Siキャップ層は、ゲート誘電層またはゲート酸化膜層を形成している間の犠牲層として機能し、Geの露光を防ぐべくSiGeに対するパッシベーションとして機能する。酸化プロセスは、上側のSiキャップ層を酸化(consume)するが、SiGe層は酸化しない。これは、SiGe面での酸化物品質が通常、Siとの間で界面を形成する酸化物の品質に比べて低いためである。]
[0054] SiGeエピタキシャル層130を成長させ、任意でSiキャップ層を成膜させた後、第1のGe濃縮処理および周期的アニーリング工程を実行するとしてよい。Ge濃縮処理は、SiGe層の熱酸化によって行われるとしてよい。具体的には、SiはGeよりも高速に酸化して、Ge原子がSiO2層から排除されてその下のSiGe層に入る。このようにGeが拡散および蓄積するが、その様子は熱環境に応じて変わり、ガスの流動および温度に応じて変化する。酸化期間を長くすると、SiGe層のGe含有率を高くすることができる。]
[0055] 図3Cは、第1のGe濃縮処理および周期的アニーリング工程の後の構造136を示す図である。構造136は、SiGe層134上に形成された酸化層(SiO2層132)を有し、SiGe層134はBOX層106上に配設されている。SiO2層132からGe原子が排除されて、その下のSiGe層134に入る。周期的アニーリング工程は、約摂氏750度から約摂氏950度の間の温度で実行されるとしてよいが、これに限定されない。周期的アニーリング工程は、欠陥を低減すると共に動的にGeをSiGe層134全体に均一に分配するべく実行される。] 図3C
[0056] 第1のGe濃縮処理の後、適切なエッチング液、例えば、希釈フッ化水素酸(DHF)(1:200)を用いて、SiO2層132をエッチングで除去するとしてよい。図3Dは、エッチング処理後の様子を示しており、BOX層106上にSiGe層134が形成されている。つまり、SiGe・オン・インシュレータ(SGOI)138と呼ばれる構造が形成されている。SiGe層134の厚みは、約20nmから30nmであるが、これに限定されない。Geの割合およびSiGe層134の厚みは、例えば、Siデバイス層128の厚み、開始SiGe層130の厚み、およびGe濃縮時間によって決まる。] 図3D
[0057] 続いて、比較的厚みが小さく直線状の酸化物層またはパッド酸化膜層(不図示)を、SiGe層134上に成膜する。このように厚みが小さく直線状の酸化物層を形成するのは、これ以降に成膜される層(例えば、窒化シリコン(SiN)ハードマスク層)からSiGe層134を保護するためである。例えば、直線状の酸化物層によって、SiGe層134に対する露光が阻止されて、表面の酸化が容易に且つ不均一に実行され得る。この後、SiNハードマスク層(不図示)を厚みの小さい直線状の酸化物層の上に成膜する。ハードマスクのその他の例を挙げると、SiNとSiO2とを積層させて組み合わせる例がある。続いて、SiNハードマスク層の上面に、フォトレジスト層(不図示)が塗布またはコーティングされる。その後、標準的なフォトリソグラフィー技術、例えば、248nmのフッ化クリプトン(KrF)によるリソグラフィーを用いて、フォトレジスト層をパターニングして、2つの支持部の間に1つのフィン部が配置されているフィン構造を形成する。フィン部は幅が狭く、これに限定されないが、約40nmから約200nmであって、このような幅狭のフィン部をパターニングするべく、交互型位相シフトマスク(Alt−PSM)を用いるとしてよい。この後、パターニングされたフォトレジスト層をマスクとして利用して、SiN層、直線状の酸化物層、およびSiGe層134の当該マスクによって被覆されていない部分を、例えば、六フッ化硫黄(SF6)内での反応性イオンエッチング(RIE)等のドライエッチング処理を始めとする適切なエッチング処理で、除去するとしてよい。]
[0058] 図3Eに示すように、支持部144の間にフィン部142が配置され、フィン部142の各端部が支持部144に接続されているフィン構造140がBOX層106上に形成されている。フィン部142は、支持部144をつなぐ橋として機能する。支持部144は通常、フィン部142に比べて幅が広いブロック部である。図3Eは、2つの支持部144の間の中央にフィン部142が配置されている様子を示している。これに代えて、フィン部142は、2つの支持部144のうち片方の側に寄せて配置されるとしてもよい。フィン部144の幅(「w」で表す)は、約40nmから約200nmであるが、これに限定されない。フィン部142は、高さ(「h」で表す)が通常約1kAから約2kAであり、高さと幅との間の比は5:1から1:2の範囲内にあるとしてよいが、これに限定されない。] 図3E
[0059] フォトレジスト層は、フィン構造140を形成した後、フォトレジスト剥離装置(PRS)によって除去または剥離される。フォトレジスト剥離、または単に「レジスト剥離」は、不要なフォトレジスト層を除去する処理である。レジスト剥離の目的は、フォトレジストの下方の表面材料が、剥離処理で利用する化学物質によって損傷されることなく、フォトレジスト材料を出来る限り短時間で除去することにある。ここで、任意のその他の適切な技術または処理を用いて、2つの支持部の間にフィン部が配置されたフィン構造をBOX層上に形成する処理をより柔軟に行うとしてもよい。]
[0060] 続いて、フィン構造140に対して、第2のGe濃縮処理を、約875度の温度で、約10分間にわたって実行するとしてよいが、これに限定されない。図3Fにおいて示すように、第2のGe濃縮工程を実行した結果、酸化膜で封止され、且つ、Ge含有率が高いSGNWチャネル148の両側がGe含有率が低い支持部150に接続されているSGNW構造146が形成されている。SGNWチャネル148の直径は、7nmから13nmであるが、これに限定されない。] 図3F
[0061] 第2のGe濃縮処理を実行する際には、パターンのサイズおよび形状に依存したGe濃縮処理が実行される。第2のGe濃縮は、フィン構造140を同質(ホモ)構造からヘテロ構造へと変換するための処理である。第2の濃縮処理は、幅が狭いフィン部142では2次元状に(4つの辺の略全てから)進むが、これより寸法が大きい支持部144では1次元に(上側からのみ)進む。フィン部142の側面および上面からフィン部142の中心部へとGe原子が拡散することによって、Ge濃度がさらに高くなると共に、フィン部142の断面積が小さくなる。この結果、SGNWチャネル148内のGe含有率は高くなり、フィン部142のサイズは約40nmから約200nmという範囲であったが、結果として得られるSGNWチャネル148の直径は約7nmから約13nmまで小さくなる。支持部144は、第1のGe濃縮で得られたGe濃度と略同様のGe濃度を維持する。]
[0062] この後、リン酸(例えば、H3PO4)によってSiNマスク層を洗浄で除去する前に、周期的アニーリングを実行する。酸化膜除去の前に周期的アニーリングを実行することによって、SGNW148内での応力の緩和または再分配に起因するSGNW148内での破損が発生しないようにする。この後、ハードマスクをエッチングで除去する。SGNW148の周囲を取り囲む厚みの小さい直線状の酸化物層およびSiO2層153もまた、希釈フッ化水素酸(DHF)(1:200)を用いてエッチングして、SGNW148を露出させる。任意のその他の適切なエッチング液を用いて、SGNW120を露出させることもできる。各SGNW148の寸法は、約7nmから13nmであるが、これに限定されない。各SGNW148の直径は、最初の成膜および酸化サイクルによって決まる。結果として、図3Fに示すように、第2のGe濃縮処理を実行することによって、BOX層106上に、支持部150に各端部が支持されているSGNWチャネル148が得られる。支持部150の幅とSGNW148の直径との比は、約2から約20の範囲内にあり、通常は約10である。] 図3F
[0063] この後、ナノワイヤの露出が完了した後、表面パッシベーション工程を行って、SGNW148の表面に、エピタキシャルSi層(不図示)のパッシベーションを施すとしてよい。当該エピタキシャルSi層は、約2nmであるが、これに限定されない。パッシベーション層は、犠牲層として機能する。酸化処理では、酸化物がチャネル表面、つまり、SGNW148に到達する前に、パッシベーション層を酸化する。このため、酸化物とチャネルとの間の界面は、Siパッシベーション層内に維持され、SGNW148内には入らない。この後、酸化物を成長させ(不図示)、ゲート誘電体を形成する。当該酸化物の厚みは、約4nmから8nmであるが、これに限定されない。当該酸化物は、温度を約800度から約900度に設定して乾式酸化処理によって成長させられるとしてもよいし、または、CVD処理によって成長させられるとしてもよい。ゲート誘電体は、任意の適切な誘電体であってよく、例えば、SiO2、SiNx、MgO、またはSc2O3であってよい。]
[0064] 続いて図3Gに示すように、厚みが約1300オングストロームの導電層(不図示)を、低電力物理気相成長法(PVD)を用いて、酸化物層を被覆するように成膜する。当該導電層は、シリコン、ポリシリコン、アモルファスシリコン、または、窒化タンタル(TaN)、窒化チタン(TiN)、窒化ハフニウム(HfN)、アルミニウム(Al)、およびタングステン(W)等の金属であってよいが、これに限定されない。この後、当該導電層をパターニングおよびエッチングして、ゲート電極152を形成する。ゲート長は約75nmであるが、これに限定されない。ゲート電極152は、本質的にはドーピングされておらずドーピング方法に応じてドーピングが異なるものとして成膜されるとしてもよいし、または、金属ゲートとして成膜されるとしてもよい。] 図3G
[0065] 続いて図3Hに示すように、フィン構造140の支持領域144に、p型ドーパントまたはn型ドーパントを注入して、ソース領域112およびドレイン領域116を形成し、ゲート電極152には、フィン構造140の支持部144に注入したドーパントとは逆の導電性のドーパントを注入するとしてよい。SGNW PMOSFETを製造する場合には、p型ドーパント、例えば、BF2を、ドーズ量を約4X1015cm−2に設定して、約35keVで、支持領域144に注入して、ソース領域112およびドレイン領域116を形成するとしてよい。アルミニウム、ガリウム、およびインジウム等、任意のその他の適切なp型ドーパントを利用するとしてもよい。ヒ素(As)等のN型ドーパントを、ドーズ量を約4X1015cm−2に設定して、約30keVで、ゲート電極152に注入するとしてもよい。ゲート152に対する注入と、ソース112またはドレイン116に対する注入とは、同時に実行されるとしてよい。リン(P)、アンチモン(Sb)、ビスマス(Bi)等、任意のその他の適切なn型ドーパントを利用するとしてもよい。参照までに、ナノワイヤには特定の目的を意図したドーピングは行われず、ゲート電極152の導電型と、ソース112またはドレイン116に対して注入するドーパントとの組み合わせとによって、トランジスタがpチャネルMOSFET(PMOSFET)になるか、nチャネルMOSFET(NMOSFET)になるかが決まる。] 図3H
[0066] 各ドーパント注入が完了した後、ソース112、ドレイン116、およびゲート152を活性化するためのアニーリング工程が、温度を約875度に設定して、15分間にわたって実行され、ソース領域112、ドレイン領域116、およびゲート領域152内でドーパントを確実に均一に拡散させる。SGNWMOSFET102の形成は、標準的な金属コンタクト形成工程および焼結工程を実行することで、完了するとしてよい。]
[0067] 図4Aは、本発明の実施形態に係る、フィンパターニングの後、且つ、第2のGe濃縮の前の時点の図3EのSGNWトランジスタを示す、AA´面に沿った断面図である。図4Aは、BOX層106上に配設されているSiGeフィン部142を示す。BOX層106は、支持基板104上に配置されている。] 図3E 図4A
[0068] 図4Bは、本発明の実施形態に係る、フィンパターニングの後、且つ、第2のGe濃縮の後の時点の図3EのSGNWトランジスタを示す、AA´面に沿った断面図である。図4Bにおいて、SiGeフィン部142が酸化されており、この結果、SiO2層153によって周囲を取り囲まれたSGNW148が形成されている。SiO2層153によって周囲を取り囲まれたSGNW148は、BOX層106上に配設されており、BOX層106は、支持基板104上に配置されている。] 図3E 図4B
[0069] 図5Aおよび図5Bは、本発明の実施形態に係る、図3FのSGNWトランジスタ102を示す、AA´面およびBB´面に沿った断面図である。図5Aでは、SGNW148のGe濃度が約70%であり、SGNW148の直径(「d」で表す)は約7nmから約13nmの範囲内であってよいことを示している。図5Bでは、SiGeのソース領域112またはドレイン領域116のGe濃度が約30%で、SiGeのソース領域112またはドレイン領域116の幅(「w」で示す)は約1μmであることを示しているが、これに限定されない。SiGeのソース領域112またはドレイン領域116の幅は、SGNW148の直径よりもはるかに大きいので、酸化は主にフィン部142で進行する。] 図3F 図5A 図5B
[0070] 図6Aおよび図6Bは、本発明の実施形態に係る、得られた構造がMOSFETまたはSONOSメモリデバイスである図3GのSGNWトランジスタをAA´面に沿って示す断面図である。図6Aは、得られた構造がMOSFETである場合の断面図である。MOSFETを形成する場合には、SGNWチャネル148の周囲を取り囲むようにトンネル酸化物層154を形成し、続いてその周囲を取り囲むようにゲート領域152を形成する。トンネル酸化物層154は誘電層であり、当該誘電層154は、SiO2、HfO2、SiNx、MgO、またはSc2O3であってよいが、これに限定されない。ゲート領域またはゲート層152は、窒化タンタル(TaN)、窒化チタン(TiN)、通常はポリシリコンであってよいが、これらに限定されない。ゲート領域152の厚みは、約1kAから約2kAであってよく、誘電層154の厚みは約45Aである。] 図3G 図6A 図6B
[0071] 図6Bは、得られた構造がSONOSメモリデバイスである場合の断面図である。SONOSを形成する場合には、SGNW148の周囲を取り囲むようにトンネル酸化物層154を形成して、トンネル酸化物層154を被覆するように電荷トラップ構造158を形成する。さらに、電荷トラップ構造158を被覆するようにブロック酸化物層160を形成し、ブロック酸化物層160の周囲を取り囲むようにゲート領域152を形成する。SONOSの場合、SGNWチャネル148の周囲を取り囲むトンネル酸化物層154は、誘電層であり、電荷トラップ構造158の周囲を取り囲むブロック酸化物層160もまた、誘電層である。誘電層は、通常SiO2であるがこれに限定されない。電荷トラップ構造158は、例えば、窒化シリコン(Si3N4)、二酸化ハフニウム(HfO2)、酸化アルミニウム(Al2O3)等の高誘電性材料から成る一群のうち任意の1以上の材料を含むとしてよいが、これに限定されない。トンネル酸化物層154の厚みは通常約45Aであり、電荷トラップ構造158の厚みは通常約45Aであり、ブロック酸化物層160の厚みは通常約80Aであるが、これに限定されない。SGNWチャネル148は、不揮発性アプリケーションで利用されるとしてよい。] 図6B
[0072] 図7は、本発明の実施形態に係るSGNWトランジスタを形成する方法を示すフローチャートである。当該方法700は、BOX層106によって支持基板104から垂直方向にSiデバイス層128が分離されている開始SOI基板126を用意するステップ702から開始される。続いて、ステップ704において、SOI基板126のSiデバイス層128上にSiGe層130を成長させる。SiGe層130上には、任意でSiキャップ層を成膜するとしてもよい。ステップ706では、第1のGe濃縮工程が実行され、Siデバイス層128上にSiGe層130が形成されている状態を、SiGe層134上にSiO2層132が形成されている状態に変えて、SGOI138を形成する。この後、周期的アニーリングを行う。続いてステップ708において、適切なエッチング液を用いてSiO2層132を剥離する。ステップ710において、SiGe層134上に、任意でパッド酸化膜層を成膜する。この後、パッド酸化膜層上にSiNハードマスクを成膜する。そして、SiNハードマスク層上にフォトレジスト層をコーティングする。この後、標準的なフォトリソグラフィー技術を用いて、フォトレジスト層をパターニングして、2つの支持部の間にフィン部が配置されているフィン構造を形成する。フィン構造に合わせてパターニングされたフォトレジスト層をマスクとして利用して、SiN層、パッド酸化膜層、およびSiGe層134のうち当該マスクが被覆していない部分をエッチングで除去して、2つの支持部144の間にフィン部142が配置されているフィン構造140をBOX層106上に実現する。ステップ712において、フィン構造140にはさらに第2のGe濃縮処理を施して、SGNW148の周囲を取り囲むように酸化物層153が形成されているナノワイヤ構造146を得る。この後、ナノワイヤ構造146には、アニーリング処理を施して、結晶欠陥を修復する。続いて、SiGe支持部144の周囲を取り囲む酸化物層150およびSGNW148の周囲を取り囲む酸化物層153にエッチングを行う。SiGeコア148の周囲を取り囲むSiO2層153を除去することで、SGNW148が露出して、SiGeナノワイヤ構造が形成される。ステップ714では、SGNW148上にSiパッシベーション層を成長させた後、Siパッシベーション層上にゲート誘電層を成膜する。ステップ716において、導電層を成膜した後、ゲートのパターニングおよびエッチングを行って、ゲート電極152を形成する。ステップ718において、支持部144にドーピングを行い、SGNWMOSFET102のソース領域112およびドレイン領域116を形成する。ソース領域112およびドレイン領域116を形成したドーパントとは異なるドーパントで、ゲート電極152にもドーピングを行うとしてよい。この後、アニーリング処理を行って、ソース領域112、ゲート領域152、およびドレイン領域116においてドーパントを確実に均一に拡散させる。ステップ720において、SGNW MOSFET102を形成する方法は、標準的な金属形成前誘電体成膜処理、金属コンタクト形成処理、および焼結処理を行って完了するとしてよい。] 図7
[0073] <結果>
図8Aは、本発明の実施形態に係る、第2のGe濃縮処理が行われた後に撮られたSGNW構造を示すSEM画像である。図8Aでは、SGNWチャネル148がソース拡張パッド112とドレイン拡張パッド116との間に配置されている様子が示されている。SGNWチャネル領域148のGe濃度は約70%で、ソース拡張パッド112またはドレイン拡張パッド116のGe濃度は約30%であるので、ヘテロ接合122が形成される。図8Aにおいて、ゲート端縁は、より幅が広いナノワイヤの曲線状延長部分に位置している(リソグラフィーのために角が丸くなっている)。幅が広いので、曲線状延長部分は、ナノワイヤチャネル148に比べて、Ge濃度がはるかに低い。ヘテロ接合122は、ゲート領域152の下方に形成されるので、ヘテロ接合MOSFETの形成要件が満たされる。パターン依存性Ge濃縮を行うので、ヘテロ接合122は急峻な接合にはならない。形成されるヘテロ接合が急峻ではないので、キャリア注入速度が高くなり、ソースへテロ接合122におけるエネルギーキャリアの急増を抑制することができる。パターン依存性Ge濃縮の場合、パターンの急峻さ(曲線状延長部分の曲率半径)に基づいて、ヘテロ接合122の急峻さを調整することができ、設計内容に応じてヘテロ接合の急峻さを最適化することができる。] 図8A
[0074] 図8Bは、本発明の実施形態に係る、ゲートパターン転写が行われた後に撮られたSGNW構造のSEM画像である。図8Bは、ソース領域112とドレイン領域116との間にSGNW148が配置されている様子を示している。ゲート領域152は、SGNW148と重なっている。ゲートパターンを良好に位置合わせすることで、ゲートエッチング後にナノワイヤが破損する事態を避けることができる。] 図8B
[0075] 図8Cは、本発明の実施形態に係るSGNWの断面を示すHRTEM画像である。SGNWチャネル148は、略円形で、直径が約7nmから約13nmの範囲内にある。SGNW148は、Ge濃度が約70%である。SGNW148は、上面および側面がHfO2誘電層154によって被覆されており、底面で埋め込みSiO2106によって支持されており、オメガゲートチャネルが形成されている。高速フーリエ変換をベースとするHRTEM歪み分析方法を用いると、SGNW148には圧縮歪みがかかっていることが分かる(約−0.6%)。] 図8C
[0076] 図9Aは、本発明の実施形態に係る、ナノワイヤ露出後のSGNW構造を示すSEM画像である。Ge濃縮時において、SGNW148にかかる圧縮応力が高くなった。Ge濃度が約85%である露出した状態のSGNW148は、同じ寸法のSiナノワイヤよりももろいことが分かっており、酸化物除去を行うと屈曲または破損してしまう可能性がある。酸化物除去を行う前に周期的アニーリングを行うと、ナノワイヤにおける応力の緩和または再分配に起因する破損を回避できる場合がある。図9Aにおいて、屈曲してしまったナノワイヤ、または、ナノワイヤ148の屈曲を見ることができる。Ge濃度が高いナノワイヤはもろい可能性がある。図中の挿入図は、複数の破損したナノワイヤ148を示している。] 図9A
[0077] 図9Bは、本発明の実施形態に係る、約45度回転させて撮られたナノワイヤ露出後のSGNW構造を示すSEM画像である。応力緩和温度サイクルを実行した後では、露出させられたナノワイヤは略真っ直ぐのままである。酸化物剥離後に、略真っ直ぐなSGNW148が、ソースパッド112またはドレインパッド116をつないでいる様子が示されている。図中の挿入図は、Ge濃度が約85%で直径が約20nmであるSGNW148の断面を示すTEMである。] 図9B
[0078] 図10Aは、本発明の実施形態に係る、HfO2/TaNゲートを備えるSGNW GAAFETのTEM画像である。HfO2154およびTaN152から成るゲートは、SGNWチャネル148を略全周にわたって取り囲んでいる。HfO2154は、物理気相成長(PVD)法は非コンフォーマルであるために、側壁よりも上部において厚くなっている。ナノワイヤ148の下方に白っぽく見えるアモルファス層は、露出プロセスに置いて完全には除去されなかったSiO2153である。] 図10A
[0079] 図10Bは、本発明の実施形態に係る、略円形のSGNWの拡大図である。周縁上の明るい層は、Siパッシベーション層を形成した様子である。同様に、ナノワイヤ148の下方に白っぽく見えるアモルファス層は、露出プロセスに置いて完全には除去されなかったSiO2層153である。HRTEMをベースとする方法を用いて、ナノワイヤ内の歪みを推定した。基板からのSi(111)格子面間隔を基準として用いると、SGNW148にかかっている横方向の圧縮歪みは約−0.6%であることが分かった。] 図10B
[0080] 図10Cは、本発明の実施形態に係るSGNW148内の格子構造を示す逆格子空間回折図である。ナノワイヤ148内の歪みは約−0.6%の圧縮と算出されている。回折図に明確ではっきりとした点があることは、SGNW148内に欠陥がなく結晶化度が良好であることを示している。] 図10C
[0081] 図11および図12に、製造されたヘテロ接合SGNW PMOSFET(pチャネル金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ)の電気特性が示されている。図11は、本発明の実施形態に係る、ゲート長(Lg)が約350nmであるSGNW PMOSFETおよびSi0.7Ge0.3ホモ平面デバイスのID−VD特性を正規化して示すグラフである。SGNW PMOSFETの正規化ID−VD特性は、曲線170で示し、Si0.7Ge0.3ホモ平面デバイスの正規化ID−VD特性は、曲線172で示す。SGNW148のドレイン電流は、周囲長で正規化されているとしてよく(表面が反転しているGAAチャネルを想定)、平面デバイスのドレイン電流は、チャネル幅で正規化されているとしてよい。SGNW148の駆動電流は、平面デバイスに比べて、約4.5倍も大きいとしてよい。SGNW148の駆動電流が大きいということは、横方向のヘテロ接合構造を持つ、Ge濃度が高い、歪みナノワイヤMOSFET102において、実効移動度が高いことを意味している。] 図11 図12
[0082] 図12は、本発明の実施形態に係る、Lgが約350nmであるSGNW PMOSFETおよびSi0.7Ge0.3ホモ平面デバイスの相互コンダクタンス(gM)−ゲート電圧(VG)特性を示すグラフである。SGNW PMOSFETの相互コンダクタンス(gM)−ゲート電圧(VG)特性は、曲線174で表し、Si0.7Ge0.3ホモ平面デバイスの相互コンダクタンス(gM)−ゲート電圧(VG)特性は、曲線176で表す。駆動電流と同様の傾向が、gm値についても見られた。飽和領域および線形領域のピークgm値は、SGNWデバイスにおいて平面デバイスよりも約4.5倍大きい。飽和時のgmはピーク後に減少するが、この減少はそれほど急激なものではない。これは、ゲートオーバードライブ電圧が低い場合の寄生直列抵抗に比べて、オン状態のチャネル抵抗が支配的であることを示唆している。] 図12
[0083] 正規化された電流およびgmが高くなる主な理由としては、以下の要因が考えられる。第一に、SGNW148がヘテロ接合構造という新たな特徴を持つために、ソース−チャネル価電子帯オフセットΔEVに起因して運動エネルギーが過剰になるために正孔速度が高くなる。第二に、SGNWチャネル148のGe濃度は70%であり、Ge含有率がこれより低い平面チャネルに比べて正孔移動度が高くなる。第三に、SGNWチャネル148内の横方向の圧縮歪み(約−0.6%)によってさらに、正孔移動度が高くなる。第四に、ナノワイヤ148には、PVDによる誘電体の成膜は非コンフォーマルであるために、側壁の酸化物換算膜厚(Equivalent Oxide thickness:EOT)が小さくなっているという利点がある。しかし、SiO2埋め込み酸化物層106のために、下側ではEOTがより厚くなっている。最後に、SGNWトランジスタ102は、漏斗形状の拡張領域を持つために、アクセス抵抗が低くなっている。]
[0084] ヘテロ接合122構造を持つSGNW148の場合、ソース領域112からチャネル領域148における価電子帯オフセットのために、正孔注入が大きくなるものと予測される。この点を評価するべく、SGNW148および平面デバイスを異なる温度で特徴付けて、後方散乱係数を温度依存性分析モデルを用いて抽出する。]
[0085] 図13は、本発明の実施形態に係る、Lgが約350nmであるSGNW PMOSFETおよびSi0.7Ge0.3ホモ平面デバイスの駆動電流(IDsat)−温度特性を示すグラフである。SGNW PMOSFETの駆動電流(IDsat)−温度特性は、曲線178で表し、Si0.7Ge0.3ホモ平面デバイスの駆動電流(IDsat)−温度特性は、曲線180で表す。SGNW148の値αは、IDsatの温度勾配から求められる。図13に示すように、SGNW148のαは、平面デバイスに比べて、約32%小さい。VG−VT,sat=−2Vの場合、ヘテロナノワイヤデバイスおよび平面デバイスについて算出された後方散乱係数「rsat」の値はそれぞれ、0.377および0.446である。平面デバイスに比べて19%低減されているので、へテロ接合SGNWデバイスでは、バリスティック効率が高くなっていることが確認される。] 図13
[0086] 図14は、本発明の実施形態に係る、Lgが約350nmであるSGNW PMOSFET102およびSi0.7Ge0.3ホモ平面デバイスのスレッショルド電圧(VT)−温度特性を示すグラフである。SGNW PMOSFET102のスレッショルド電圧(VT)−温度特性は、曲線179で表されており、Si0.7Ge0.3ホモ平面デバイスのスレッショルド電圧(VT)−温度特性は、曲線181に表されている。図14から分かるように、これら2つのデバイス間のVT−温度特性のオフセットは一定である。このため、Ge含有率を変えることによってバンドギャップが変更されるものと考えられる。] 図14
[0087] 図15は、本発明の実施形態に係る、Lgが500nmであるSGNW PMOSFET102のID−VG特性を示すグラフである。VD=−1Vの場合のSGNW PMOSFETのID−VG特性は、曲線182によって表されており、VD=−0.1Vの場合のSGNW PMOSFETのID−VG特性は、曲線184によって表されている。SGNW PMOSFET102は、HfO2/TaNゲートを備えており、Ge濃度は約70%で、半径は約6nmである。IDはワイヤ直径で正規化され、VTは約0.2Vである。サブスレッショルドスイング(当該グラフの傾きから求められる)は、約200mV/decとなる。これは、Siパッシベーション後の熱プロセスにおいてゲート誘電界面にGeが拡散したことに起因する界面状態のためと考えられる。] 図15
[0088] 図16は、本発明の実施形態に係る、Lgが500nmであるSGNW PMOSFET102のID−VD特性を示すグラフである。Lgが500nmであるSGNW PMOSFET102のID−VD特性は、曲線185で示す。SGNW PMOSFET102は、HfO2/TaNゲートを備えており、Ge濃度は約70%で、半径は約6nmである。VG−VT=−1.2Vである場合、IDは約970μA/μmと良好な値を示した。これは、同様のゲート長のpチャネルデバイスとしては、並外れて高い値である。] 図16
[0089] 図17は、本発明の実施形態に係る、Lgが500nmであるSGNW PMOSFET102のgM−VG特性を示すグラフである。VD=−1Vの場合のSGNW PMOSFETのgM−VG特性は、曲線186で表されており、VD=−0.1Vの場合のSGNW PMOSFETのgM−VG特性は、曲線188で表されている。SGNW PMOSFET102は、HfO2/TaNゲートを備えており、Ge濃度は約70%で、半径は約6nmであり、VTは約0.2である。飽和時のgmのピークは、ゲートオーバードライブが大きい場合に見られる。これは、GAA構造のためにSGNWチャネル148では電界が低くなっていることを示唆している。] 図17
[0090] 図18は、本発明の実施形態に係る、VDを小さくして反転を強くした場合のSGNW PMOSFET102の抵抗−VG特性を示すグラフである。VDを小さくして反転を強くした場合のSGNW PMOSFET102の抵抗−VG特性は、曲線190で表される。ソースまたはドレインの直列抵抗は約35kΩまたは420Ω−μmであり、比較的低い値となっている。] 図18
[0091] ゲート長(Lg)を約350nm、400nm、および500nmと変化させた場合のSGNW PMOSFET102の劣化を調べるべく、温度がデバイスパラメータに与える影響について考察する。図19は、本発明の実施形態に係る、それぞれゲート長が350nm、400nm、および500nmであるSGNW PMOSFET102のVT−温度特性を示すグラフである。温度が高くなるにつれて、スレッショルド電圧が正の方向にシフトしている。] 図19
[0092] 図20は、本発明の実施形態に係る、それぞれゲート長が350nm、400nm、および500nmであるSGNW PMOSFET102の線形gMピーク−温度特性を示すグラフである。それぞれゲート長が350nm、400nm、および500nmであるSGNWの線形gMピーク−温度特性は、曲線192、194、および196で表される。340k未満の温度では、温度が高くなるにつれてgmが低くなっている。温度が340kを超えると、温度が変動してもgmには大きな影響がない。これは、温度が340kを超えると移動度の劣化が飽和したことを示唆している。] 図20
[0093] 図21は、本発明の実施形態に係る、それぞれ半径が6nmおよび8nmであるSGNW PMOSFET102のION−IOFF特性を示すグラフである。それぞれ半径が6nmおよび8nmであるSGNW MOSFET102のION−IOFF特性は、曲線204および206によって示されている。名目半径が小さいSGNW148の方が、性能が高い。NWデバイスが小型になるほど(または、SGNWの名目半径が小さくなるほど)、Ge含有率が高くなる傾向がある。この結果、Geは本質的にSiよりも移動度が高いので、移動度が高くなると共に、SiGeの移動度を劣化させ得る合金散乱効果が大幅に抑制される。この結果、ION−IOFF特性が大きく改善したものと考えられる。] 図21
[0094] 図22は、本発明の実施形態に係る、チャネル方向が<100>であるSGNW PMOSFET102のID−VG特性を示すグラフである。VD=−1Vの場合のチャネル方向が<100>であるSGNW PMOSFET102のID−VG特性は、曲線208で表されており、VD=−0.1Vの場合のチャネル方向が<100>であるSGNW PMOSFET102のID−VG特性は、曲線210で表されている。SGNW PMOSFETは、HfO2/TaNゲートを備えており、Ge濃度は約70%で、半径は約6nmである。ゲート長Lgは約300nmである。曲線−はVD値が−1Vの場合を表し、曲線−はVD値が−0.1Vの場合である。] 図22
[0095] 図23は、本発明の実施形態に係る、チャネル方向が<100>であるSGNW PMOSFET102のID−VD特性を示すグラフである。チャネル方向が<100>であるSGNW PMOSFET102のID−VD特性は、曲線212で表されている。SGNW PMOSFET102は、HfO2/TaNゲートを備えており、Ge濃度は約70%で、半径は約6nmである。ゲート長Lgは約300nmである。同図は、挙動が良好なトランジスタ特性を示している。] 図23
[0096] 図24は、本発明の実施形態に係る、パッシベーションが施されていないSGNWNMOSFET(nチャネル金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ)のID−VG特性を示すグラフである。VD=1Vの場合のパッシベーションが施されていないSGNW NMOSFETのID−VG特性は、曲線214によって表されており、VD=0.1Vの場合のパッシベーションが施されていないSGNW NMOSFETのID−VG特性は、曲線216によって表されている。Siパッシベーションが設けられない場合、SGNW148のGe含有率が低いにも関わらず、ゲート漏れが大きくなる。] 図24
[0097] 図25は、本発明の実施形態に係る、パッシベーションが施されていないSGNWNMOSFETのID−VD特性を示すグラフである。パッシベーションが施されていないSGNW NMOSFETのID−VD特性は、曲線218で表されている。] 図25
[0098] 図26は、本発明の実施形態に係るSGNW構造を含むCMOSインバータのVOUT−VIN特性を示すグラフである。VDDを変化させた場合のSGNW構造を含むCMOSインバータのVOUT−VIN特性は、曲線220で表されている。図26には、Ge含有率が30%であるSGNWNMOSFETおよびPMOSFETを用いているインバータの特性が示されている。TaNの仕事関数に起因してNMOSFETのVTが高いために、遷移は明確だが非対称的である。反転は、VDDが最低約0.2Vになるまで実現可能であり、これらのデバイスが低電圧動作に適していることが分かる。] 図26
[0099] 具体的な実施形態を参照しつつ本発明の実施形態を詳しく図示および説明したが、当業者におかれては、本願特許請求の範囲に定義されている本発明の精神および範囲から逸脱することなく、本明細書に記載した事項の形態および詳細な内容をさまざまな点で変更し得るものと理解されたい。本発明の範囲は本願特許請求の範囲に示されており、特許請求の範囲と同様の意味を持ち、同様の範囲に含まれる変更はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。]
权利要求:

請求項1
支持基板上に配設されているシリコン−ゲルマニウムナノワイヤ構造であって、前記支持基板上に配設されている少なくとも1つのゲルマニウム含有支持部と、前記支持基板の上方に設けられており、前記少なくとも1つのゲルマニウム含有支持部に隣接して配設されている少なくとも1つのゲルマニウム含有ナノワイヤとを備え、前記少なくとも1つのゲルマニウム含有ナノワイヤは、ゲルマニウム濃度が前記少なくとも1つのゲルマニウム含有支持部よりも高く、前記少なくとも1つのゲルマニウム含有ナノワイヤと前記少なくとも1つのゲルマニウム含有支持部との間の界面には、ヘテロ接合が形成されているナノワイヤ構造。
請求項2
前記少なくとも1つのゲルマニウム含有支持部の幅と、前記少なくとも1つのゲルマニウム含有ナノワイヤの直径との比は、2より大きい請求項1に記載のシリコン−ゲルマニウムナノワイヤ構造。
請求項3
前記支持基板と前記少なくとも1つのゲルマニウム含有支持部との間に配設されている絶縁層をさらに備える請求項1に記載のシリコン−ゲルマニウムナノワイヤ構造。
請求項4
請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載されている支持基板上に配設されているシリコン−ゲルマニウムナノワイヤ構造を備えるトランジスタであって、前記少なくとも1つのゲルマニウム含有ナノワイヤの周囲に設けられているトンネル層と、前記トンネル層を被覆するように配置されているゲート領域とをさらに備えるトランジスタ。
請求項5
前記トンネル層の周囲を取り囲んでいる電荷トラップ構造をさらに備える請求項4に記載のトランジスタ。
請求項6
前記電荷トラップ構造と前記ゲート領域との間に設けられているブロック層をさらに備える請求項5に記載のトランジスタ。
請求項7
前記トンネル層は、誘電材料を含む請求項4に記載のトランジスタ。
請求項8
前記ブロック層は、誘電材料を含む請求項6に記載のトランジスタ。
請求項9
前記誘電層は、酸化シリコン、窒化シリコン、酸化マグネシウム、酸化スカンジウム、二酸化ハフニウムという複数の誘電材料を含む群のうち任意の1以上を含む請求項7または請求項8に記載のトランジスタ。
請求項10
前記電荷トラップ構造は、窒化シリコン、二酸化ハフニウム、および酸化アルミニウムという複数の高誘電材料を含む群のうち任意の1以上を含む請求項5に記載のトランジスタ。
請求項11
前記少なくとも1つのゲルマニウム含有支持部は、p型ドーパントまたはn型ドーパントでドーピングされている請求項4に記載のトランジスタ。
請求項12
前記p型ドーパントは、ホウ素、アルミニウム、ガリウム、およびインジウムから成る群から選択される1以上の元素である請求項11に記載のトランジスタ。
請求項13
前記n型ドーパントは、リンおよびヒ素から成る群から選択される1以上の元素である請求項11に記載のトランジスタ。
請求項14
前記ゲート領域は、ドーピングされているとしてもよいし、ドーピングされていないとしてもよい請求項11に記載のトランジスタ。
請求項15
前記ゲート領域は、前記少なくとも1つのゲルマニウム含有支持部のドーパントの導電型とは逆の導電型のドーパントでドーピングされている請求項14に記載のトランジスタ。
請求項16
支持基板上に配設されているシリコン−ゲルマニウムナノワイヤ構造を形成する方法であって、前記支持基板上に少なくとも1つのゲルマニウム含有支持部を形成する段階と、前記支持基板の上方に、前記少なくとも1つのゲルマニウム含有支持部に隣接させて、少なくとも1つのゲルマニウム含有ナノワイヤを形成する段階と、前記少なくとも1つのゲルマニウム含有ナノワイヤと前記少なくとも1つのゲルマニウム含有支持部との間の界面にヘテロ接合を形成する段階とを備え、前記少なくとも1つのゲルマニウム含有ナノワイヤは、ゲルマニウム濃度が前記少なくとも1つのゲルマニウム含有支持部よりも高い方法。
請求項17
前記少なくとも1つのゲルマニウム含有支持部の幅と、前記少なくとも1つのゲルマニウム含有ナノワイヤの直径との比は、2より大きい請求項16に記載の方法。
請求項18
前記支持基板と前記少なくとも1つのゲルマニウム含有支持部との間に絶縁層を形成する段階をさらに備える請求項16に記載の方法。
請求項19
前記支持基板上に少なくとも1つのゲルマニウム含有支持部を形成する段階は、前記支持基板上に半導体デバイス層を成膜する段階と、前記半導体デバイス層上に開始ゲルマニウム含有層を成膜する段階と、前記開始ゲルマニウム含有層および前記半導体デバイス層を酸化して、第1の酸化物層およびゲルマニウム含有層を形成し、前記支持基板上に前記少なくとも1つのゲルマニウム含有支持部を形成する段階とを有する請求項16に記載の方法。
請求項20
前記支持基板上に少なくとも1つのゲルマニウム含有支持部を形成する段階はさらに、エッチング処理によって前記第1の酸化物層を除去する段階を有する請求項19に記載の方法。
請求項21
前記支持基板上に少なくとも1つのゲルマニウム含有支持部を形成する段階はさらに、前記開始ゲルマニウム含有層上にキャップ層を成膜する段階を有する請求項19に記載の方法。
請求項22
前記開始ゲルマニウム含有層および前記半導体デバイス層は、ゲルマニウム濃縮処理によって酸化される請求項19に記載の方法。
請求項23
前記支持基板の上方に、前記少なくとも1つのゲルマニウム含有支持部に隣接させて、少なくとも1つのゲルマニウム含有ナノワイヤを形成する段階は、前記支持基板上に半導体デバイス層を成膜する段階と、前記半導体デバイス層上に開始ゲルマニウム含有層を成膜する段階と、前記開始ゲルマニウム含有層および前記半導体デバイス層を酸化して、第1の酸化物層およびゲルマニウム含有層を形成する段階と、前記支持基板上に配設されている前記少なくとも1つのゲルマニウム含有支持部と、前記支持基板の上方に設けられており、前記少なくとも1つのゲルマニウム含有支持部に隣接して配設されている前記少なくとも1つのゲルマニウム含有ナノワイヤとを含むフィン構造を形成するように、前記ゲルマニウム含有層をパターニングする段階と、さらに少なくとも前記フィン部を酸化して、第2の酸化物層に周囲を取り囲まれた前記少なくとも1つのゲルマニウム含有ナノワイヤを形成する段階とを有する請求項16に記載の方法。
請求項24
前記支持基板の上方に、前記少なくとも1つのゲルマニウム含有支持部に隣接させて、少なくとも1つのゲルマニウム含有ナノワイヤを形成する段階はさらに、エッチング処理によって前記第1の酸化物層および前記第2の酸化物層を除去する段階を有する請求項23に記載の方法。
請求項25
前記支持基板の上方に、前記少なくとも1つのゲルマニウム含有支持部に隣接させて、少なくとも1つのゲルマニウム含有ナノワイヤを形成する段階はさらに、前記開始ゲルマニウム含有層上にキャップ層を成膜する段階を有する請求項23に記載の方法。
請求項26
少なくとも前記フィン部は、ゲルマニウム濃縮処理によって酸化される請求項23に記載の方法。
請求項27
前記半導体デバイス層は、シリコン層を含む請求項19または請求項23に記載の方法。
請求項28
前記開始ゲルマニウム含有層は、シリコンゲルマニウム層を含む請求項19または請求項23に記載の方法。
請求項29
前記ゲルマニウム含有層は、シリコンゲルマニウム層を含む請求項19または請求項23に記載の方法。
請求項30
前記第1の酸化物層は、酸化シリコン層を含む請求項19または請求項23に記載の方法。
請求項31
前記第2の酸化物層は、酸化シリコン層を含む請求項23に記載の方法。
請求項32
請求項16から請求項31のうちいずれか一項に記載の支持基板上に配設されているシリコン−ゲルマニウムナノワイヤ構造を形成する方法を備えるトランジスタを形成する方法であって、前記少なくとも1つのゲルマニウム含有ナノワイヤの周囲にトンネル層を形成する段階と、前記トンネル層を被覆するゲート領域を形成する段階とをさらに備える方法。
請求項33
前記トンネル層の周囲を取り囲む電荷トラップ構造を形成する段階をさらに備える請求項33に記載の方法。
請求項34
前記電荷トラップ構造と前記ゲート領域との間にブロック層を形成する段階をさらに備える請求項33に記載の方法。
請求項35
前記トンネル層は、誘電材料を含む請求項32に記載の方法。
請求項36
前記ブロック層は、誘電材料を含む請求項34に記載の方法。
請求項37
前記誘電層は、酸化シリコン、窒化シリコン、酸化マグネシウム、酸化スカンジウム、二酸化ハフニウムという複数の誘電材料を含む群のうち任意の1以上を含む請求項35または請求項36に記載の方法。
請求項38
前記電荷トラップ構造は、窒化シリコン、二酸化ハフニウム、および酸化アルミニウムという複数の高誘電材料を含む群のうち任意の1以上を含む請求項33に記載の方法。
請求項39
前記少なくとも1つのゲルマニウム含有支持部を、p型ドーパントまたはn型ドーパントでドーピングする段階をさらに備える請求項16に記載の方法。
請求項40
前記p型ドーパントは、ホウ素、アルミニウム、ガリウム、およびインジウムから成る群から選択される1以上の元素である請求項39に記載の方法。
請求項41
前記n型ドーパントは、リンおよびヒ素から成る群から選択される1以上の元素である請求項39に記載の方法。
請求項42
前記ゲート領域を、前記少なくとも1つのゲルマニウム含有支持部のドーパントの導電型とは逆の導電型のドーパントでドーピングする段階をさらに備える請求項39に記載の方法。
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